隠れた良作?ENSLAVED ODYSSEY TO THE WEST レビュー

10月・11月はゲームソフト発売ラッシュ。大作が続々発売される中、全くのノーマークだったゲームがこの「ENSLAVED ODYSSEY TO THE WEST」。名前は聞いたことあるって程度でしたが、海外のレビューなどを見るとけっこう高得点だったのを見て急に興味が出てきました。

ストーリーの舞台は、「ボット」と呼ばれる機械に支配された世界。生き残った人間は捕らえられ、奴隷として扱われており、奴隷船ではるか西へと運ばれていました。
西遊記をモチーフにしており、登場するのは主人公のモンキー(孫悟空)、モンキーとともに旅するトリップ(三蔵法師)、ストーリー中盤くらいで登場するピグシー(猪八戒)。沙悟浄はなし。
ストーリーは奴隷船から脱出を図るトリップと、そのどさくさで一緒に脱出しようとするモンキーが出会うところから始まります。

孫悟空ということで武器は如意棒。操作は簡単で、基本はXの弱攻撃とYの強攻撃の2種類。戦闘はDMCとかベヨネッタのような感じです。

また、アクションシーンは身体能力を生かしてアンチャーテッド2のようにボタンを押すだけでスルスルと壁などを登っていけます。
複雑な操作は一切ないのでアクションが苦手でもサクサクとテンポよく進んでいけるのが気持ちいい。

トリップの乗った脱出ポッドにしがみついてなんとか奴隷船を脱出。

基本的にはトリップとともに行動するので、トリップが進めない場所では、重いものを持ち上げて道を作ったり、背負ったり、高いところへは抱えて投げ飛ばしたり。
逆にトリップはコンピュータの技術を生かしてCGでおとりを作ってくれたり、地雷を探知する飛行ロボットを作ったりと互いの特徴を生かして協力しながら、まずはトリップの故郷を目指して旅することになります。

ステージ上の様々な場所にあるオーブという光の玉を集めることで、トリップに能力をアップグレードしてもらうことができます。
オーブはボットを倒した際にも出現します。
アップグレードした能力はクリア後も引き継がれます。また、一度取ったオーブは2周目からは出現しません。オーブを全て集める実績もあるので、注意して集めていましたが、それでも一周で集められたのは90%ほどでした。
男女2人で旅するならば当然

難易度はイージー・ノーマル・ハードがあり、いきなりハードで初めてみましたが、敵が固く、攻撃がかなり痛いのでけっこうしんどいです。とはいえ死んでも体力が回復した状態でチェックポイントから再開なので行き詰るということはないでしょう。
さくっと一周したかったのでクリアしたのはイージーですが。
イージーでサクサク進んでクリア時間は6〜7時間くらいでしょうか。グラフィックも綺麗でストーリーもなかなかおもしろい。欲を言えばもう少しボットの種類があってもいいかなぁと思ったのと、ボタン連打のアクションは若干飽きてくる点でしょうか。パズル的な要素もありましたがそれほど難しくはありませんでした。
第一章 脱出のプレイ動画です。
チュートリアル的な章になってます。
テンポ良くサクサク進んでいけるのが楽しいゲームですが、操作が簡単なのでアクションが得意って人にはちょっと物足りなく感じるかもしれません。
オンラインもなく、2,3周もすればやることはなくなってしまうのでやり込める要素も少ないです。実績はオーブ集めが面倒なくらいで他はそれほど難しいものはありません。1周して取れた実績は48個中31個。ハードでもう一周すればほとんど集まりそうです。
また、一度クリアすると初回生産特典のコスチュームを変えることができます。攻撃力増加や遠距離武器の無制限使用、スタン効果時間倍増などかなり楽になりそう。
海外作品のローカーライズで、発売元はバンダイナムコゲームス。
あまり話題にならないゲームですがなかなの良作。
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